会社の敷地というのは、田んぼの真ん中にあって土地のかさ上げをしているので、水はけのために「溝」が切ってあるのですが、もう会社がここに移って何十年にもなるため、溝の一部が土で埋まってしまっています。
その溝から「山椒」の木が生えていて、気がつけば「そこそこの大きさ」まで育っております。
いったいいつ頃から生えているのかわかりませんが、もしかしたら10年くらいは経っているのかもしれません。
こんなふうに、会社のはしっこの方で立派に育っています。
そして、まず「ど根性!」なのは、写真のとおり「溝」から生えていること。
ここは排水のために切ってある、ふつうの溝なので、育つには大変だろうなあ、と思います。
次に「夫婦」というのは、オスメス2本の木が一緒に生えているんですね。
山椒は、種から育つときに「雄の木」「雌の木」に分かれて育ってゆくのですが、パッと見では、どちらの木かわからないそうです。
そのためホームセンターや園芸やさんでは「葉山椒」という名前で苗が売られていて、ようするに「若葉を楽しんでくださいね!」という謳い文句なのですが、何年か経たないと
雄になるのか雌になるのかわからない!
ので、「実が成ること」を広告できないのだとか。
この夫婦山椒になっているのは、実は奇跡的で、
「鳥が山で山椒の実を食べて、糞として種を落としたときに、オスメスの種が偶然一緒に落ちた」
ということだと思います。
どちらか一方だけだったら、実がならないのですね。