2017年7月10日月曜日

重い屋根 と 軽い屋根 で耐震性能は大きく変わらない?! ~地震に強い家作りは「壁」がポイント!~




 熊本地震や鳥取地震などで、「家の耐震性」が再び注目を集めている昨今ですが、恐ろしいことに




 「重い屋根でも、軽い屋根でも、おうちの【ある部分】をおろそかにしていると地震で倒壊する!」




ということを知ってしまいました。





 弊社は、屋根の専門商社ですので、屋根材と住宅の関係については長年研究者のデータを頂いたり、実験結果などを知ったりすることができる立場にあるのですが、このたび最新の研究成果がわかり、




 驚愕!




しているところ。







 マイホームをお持ちのみなさんは、



「自分の家は古いので、屋根に瓦が乗っているので重くて心配だ」


とか


「うちの家は板金屋根で、屋根の重さは軽いから大丈夫だろう」


とか、



ざっくりと考えておられると思いますが、どうもそういうことではない!ようで。







 今回、国土技術政策総合研究所のwallstatという地震解析ソフトで、開発者の中川先生が分析したところ・・・・、



 木造住宅倒壊解析ソフトウエア wallstat http://www.nilim.go.jp/lab/idg/nakagawa/wallstat.html




 地震でおうちが倒壊するかどうかは、屋根の重さではなく




”壁の量と質”




であることがわかった!というのです。





 そう!ポイントは、屋根ではなくて  なんですね。






動画は「重い屋根と軽い屋根の耐震性能の違いについて」(シバオ瓦)




 
 動画はwallstatで分析したシュミレーションですが、元々壁量に問題がある住宅だと、



阪神大震災とおなじ地震波が来ると、壁に問題があるおうちだと





重い屋根の瓦屋根でも倒壊!


真ん中くらいのスレート屋根でも倒壊!!


軽い屋根の金属屋根でも倒壊!!!






というどうしようもない結果に(トホホ)。






 落ち込んでいる場合ではなく、屋根重量なんかにかまわず「自分の家の壁がどうなっているか」にさっそく目を向けたほうがいい!ということがわかったのでありました。





 逆に、


適切な耐震補強を施すもしくは、「耐震規準に合致して作られていれば」




 倒壊することはない、ということでもあります。




 よく震災で瓦のおうちが倒れているのは、屋根が重いからというより


「耐震規準に満たない古い家だから」


というのが真実のようです。








 というわけで、こうした事実をきちんと理解してほしい!と、各産地やメーカーさんたちもPRに励んでいる最中です。





 

 今後、マイホームを建てられる方は、とにかく壁の構造をしっかり意識してくださいね!!!



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