2019年8月8日木曜日

【おしらせ】 ルーフネクスト 2019夏季休業について









 いつもお世話になっております。


 下記のとおり、お盆休みをいただきますので、よろしくお願い申し上げます。

 




 【2019年の夏季休業について】



 休業日



  令和元年8月11日(日)~16日(金)


 8月17日(土)は営業しております。19日(月)より通常営業いたします。






2019年7月30日火曜日

モニエル瓦をお探しのみなさんへ! 類似品がたくさんあります。



 弊社のブログやホームページを「モニエル瓦」で検索して訪問なさる方が増えておられるようです。



 すでに、この記事を読んでおられる方はご存知だと思いますが、モニエル瓦はすでに日本を撤退しており、入手困難になっている屋根材です。



 たまたま弊社では、モニエル製品と互換性のある部材を扱っていますが、実は



「みなさんがモニエル瓦だと思っている屋根材は30種類くらい、別々の会社が作ったものが紛れ込んでいる」



ことをぜひ覚えておいてください!




 いろんな会社が作っているウォークマン(持ち運びカセット)みたいなもんで、みんながあの小さな機械のことをウォークマンと呼んでいましたが、そう呼んでいいのはSONYの製品だけ、みたいなことが起きています。





 モニエル瓦というのは、モニエル社、そしてその後継であったラファージュルーフィング社の製品のみを指す、コンクリート瓦です。




 そして、サイズや形状がよく似た類似品がたくさんたくさん出回っていましたので、本当にお気をつけてください。




たとえば


モニエルに似たセメント瓦

http://roofnext.blogspot.com/2017/07/blog-post_15.html



にも、実際の例を書きましたが、



■  モニエル瓦は、水の流れるチャンネルが左についている


■  それに対して、アルプスのアルペン30はチャンネルが右についている



なんてのは、かわいいほうです。



 細かく言えば、類似品のメーカーや製品によって、屋根材(瓦)の寸法がいろいろ異なるようです。


(私も、すべてを知っているわけではありません。現在生き残っているほんの少しの種類のみ知っている程度です)




というわけで、こんなのがあったよ!という例を



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<2つ山タイプセメント瓦>



■ モニエル センチュリオン  チャンネル左


■ モニエル ヴィラクラシック  チャンネル左 (山が大きい)


■ 旭セメント スカンジア瓦SS  チャンネル左


■ クボタ パラマウント  チャンネル左


■ アルプス アルペン30  チャンネル右


■ ヨーロピアン チャンネル右


■ FUJIX ハイ・マウント チャンネル右(わかりにくい)


■ ユーロベスト チャンネル右(わかりにくい)


■ 高橋屋根工業  クレスト チャンネル右(わかりにくい)




 まあ、主要なものでざっとこれくらいあります。



 これらをみな、つい呼ぶときは「モニエル」と呼ぶ人が多いので、大変なことになってしまうのですね!





 判別方法は、「割れた瓦の裏側、もしくは表の刻印を見る」というのが正解です。



 どこかに、メーカーや製品名の痕跡が残っていますから、それを読み取るのが確実です。



 少なくとも、屋根に乗っている状態で、概観写真からきちんと判別することは



 ほぼ不可能



に近いかもしれません。



 屋根工事業者さんでも、初見での判断は間違うことが多いので、私達のような卸し業者や、あるいはメーカー同士で「ああでもない、こうでもない。もしかするとあれかな?」と話し合って結論が出るような現場もあります。



 まあ、それでもほんまもんのモニエル社のモニエルが乗っている確率は7割程度はありますので、





 うちのモニエルが・・・!



と言ってしまうのは、確率的には7割くらいは当たります(苦笑)




 お気をつけくださいませ。




2019年7月22日月曜日

【この瓦を探せ】 大きな棟瓦 「京箱(きょうばこ)」



 台風などで、強い力をうけるとどうしても「はしっこ」の瓦に力がかかって、ズレたり、支障が起こる場合が多いです。


 現在の施工で葺かれた瓦は、釘やビス、銅線などで緊結されていますので、地震や台風がきてもそうそう飛んでいったり外れたりしないのですが、



 昔の施工方法で葺かれた瓦は、接着剤代わりの土で貼り付けられているだけ



の場合も、正直あります。この施工方法は、江戸時代からのかなり古いやり方なのですが、もともと瓦はそうした「土での施工」と「自重だけで乗っかっているだけでも、雨をふせぐ」機能を持っています。


それがどんどん進化して、


◆ 土を使わなくなったことで、屋根全体の総重量が減った

◆ 瓦同士が繋がったり、釘やビス止めなど、防災対策がかなりアップした


のが今の施工方法です。



 それでも、先年の台風のような強い力が加わると、瓦の角や隅、屋根の頂上部分にあたる「棟」が傷む場合は、もちろんあります。







 さて、写真はその「棟」に載せる一番上の瓦で「京箱(きょうばこ)」瓦と言います。



 京箱の瓦は、棟の高さを極限まで引き上げる「背の高い瓦」ですが、産地によって特徴があります。



◆ 三州の京箱 ・・・基本的に高さはおおむね決まっていて、垂れの部分が6もしくは8センチ程度。(金型による)


◆ 淡路の京箱 ・・・背の高いものと低いものの2パターンがある。最大垂れ長さ9センチ程度。


◆ 四国の京箱 ・・・最も高い形状で、垂れ長さ9センチ越え10センチ程度。





 今回調べてほしいと依頼があったのは、写真のかなり背の高い京箱で、淡路もしくは四国品だと思われます。



 残念ながら、まったく同一形状のものは現存せず、焼き上げる前の白地(しらじ)を作っていた工房がすでにお辞めになっておられるものかもしれません。



 代替品としては淡路もしくは四国品のおなじくらい背の高い京箱は現存しますので、それを利用するのがベターではないかと思います。




 各産地とも昔は白地を作る業者さんがたくさんあったのですが、現在はそうしたパーツ、部材の供給元がどんどん減少していますので、



「昔とまったくおなじ形状の現行品」



が入手困難になってきているのも事実です。ただ、腕のある職人さんだと、多少形状が異なっても、すり合わせをしながら雨漏りをふせぐ機能そのものには問題がないように瓦を葺く、納めることができますので、特殊な形状でもまずはお問い合わせくだされば、できるかぎり探すようにします。








2019年7月10日水曜日

モニエル瓦 入荷しました!



(2019年7月現在)




 朗報です!



 長らく欠品になっていたモニエル瓦の代替品、とくに



 「ホームステッドタイプ」



が入荷しました。(平瓦・桟瓦のみです)





 この平たいホームステッドタイプは、全然入荷の目処が立たなかったので、ようやく入ってきて嬉しい限り!




 もちろん、通常の波型



「センチュリオンタイプ」



も在庫あります。(平瓦・桟瓦のみ)






 いずれも黒色のみ、弊社にての引取りのみ対応とさせていただいております。



宅配不可。割れてしまいます。


どうしても配送希望の場合は、1m×1mぐらいの大きさのパレットに載せて直送します。4t車が入る場所と、到着した不用パレットの廃棄が必要になります。


また、配送費用だけで数万円になることが予想されますので、合理的ではありません。




<注意事項>


 モニエル波形には「センチュリオン」と「ヴィラクラシック」があります。


 × ヴィラクラシック


 ・・・このタイプには対応できる代替品がありません。




 モニエル平形には「ホームステッド」と「シャプレ」があります。


 × シャプレ


 ・・・このタイプには対応できる代替品がありません。





  また、水が流れるチャンネルの位置は左側です!


 右側にチャンネルがあるものは、別の会社の製品となるのでよく見極めてください!






 以上、よろしくお願い申し上げます。



2019年7月8日月曜日

瓦サイズ別一覧




和瓦のサイズ・寸法別一覧です。






石州瓦 53B  働き長さ225㎜×働き幅275㎜  坪53枚


三州瓦 53A  働き長さ235㎜×働き幅265㎜  坪53枚


淡路瓦 56判  働き長さ225㎜×働き幅255㎜  坪56枚





三州創嘉100枚判 働き長さ136㎜×働き幅166㎜ 坪100枚

三州創嘉安国判  働き長さ155㎜×働き幅194㎜

三州創嘉80判   働き長さ183㎜×働き幅212㎜  坪80枚

三州栄四郎80判  働き長さ182㎜×働き幅215㎜  坪80枚

三州創嘉64判   働き長さ215㎜×働き幅242㎜  坪64枚

三州創嘉49判   働き長さ236㎜×働き幅275㎜  坪49枚

三州創嘉42判   働き長さ260㎜×働き幅303㎜  坪42枚



淡路昭和窯業60判 働き長さ221㎜×働き幅251㎜  坪60枚

淡路昭和窯業80判 働き長さ186㎜×働き幅218㎜  坪64枚


淡路谷池瓦産業64判 働き長さ212㎜×働き幅242㎜ 坪64枚

淡路谷池瓦産業60判 働き長さ218㎜×働き幅252㎜ 坪60枚




  

2019年7月4日木曜日

馬場商店 シルガード取り扱っております。「なんばん」あります。





 以前は瓦ルート、瓦工事店さんでの使用が多かった「なんばん漆喰」ですが、前回の北摂地震や、大阪南部和泉地方での台風被害を受けて、通常の工務店さんや大工さん、あるいは建材ルートでも


「なんばん・シルガードが欲しいです」


という声が多く聞かれるようになりました。


 昔は瓦の棟部分を積むのに、「屋根土」という粘土質の土を使っていたのですが、土だと水を吸って強度が落ちるのと、あるいは「屋根土そのものを作っている会社が激減」したこともあって、ここ10年ぐらいの間に「なんばん」の需要が増えています。



 なんばんの製造メーカーは埼玉発祥が多いのですが、馬場商店さんは関西に工場があるため、関西地方でのシェアが大きい会社です。




株式会社 馬場商店
http://www.baba-shouten.com/




 弊社では、馬場商店さんの製品を基本的には常時在庫しています。


(屋根工事店さんにとっては、常に必要な商品であるため、回転が早く欠品する場合があるので、事前に一度連絡をいただければありがたいです。


ルーフネクスト
TEL 079-595-1228




==========




 そこでおしらせ。


 7月より旧「なんばん」が廃盤となり「シルガード」にすべて統一されました。



 取り扱い品目



◆ シルガード 黒


◆ シルガード 白


冬期は、(おおむね11月~2月末ごろまで)


◆シルガード 黒 (不凍液入)


◆シルガード 白 (不凍液入)


に変わります。




※ 旧なんばんは在庫かぎり。7月中ごろには、すべて切り替わると思います。





2019年6月20日木曜日

【この瓦を探せ!】 ちょっと変わった塀用瓦



こんにちは。


 屋根材の卸し業をしているものですから、「この瓦を探して!」とか「こんな屋根材を見つけて!」という依頼がよくあります。

 そこで、【この瓦を探せ!】シリーズとして、いろんなマニアックな瓦や屋根材を見つけ出した記録を残しておこうと思います。




 このシリーズ、どうしても塀瓦を探すことが多くなるのですが、今回も塀です。



 




 すっきりとしたシンプルな瓦ですが、実はこうした形状、屋根材としてはあまり一般的ではありません。


 というのも、瓦と瓦の継ぎ目の部分が、ふつうの屋根材だと水がうまく流れるように「下の瓦をカバーする部分」があるはずなのです。


 ところが、この塀瓦は珍しいことに「板状のものを付き合わせる」ような形になっています。


 あまりたくさんは出回っていませんが、実はけっこう新しい製品で、鬼瓦を作っているマサヨシさんの現行品です。




 エクステリア用瓦


セレ・ふらのという塀用いぶし瓦でした。


 
 



2019年6月1日土曜日

丹波篠山市になりました。



 こんにちは


 すでに市の名称が変わって1ヶ月も経っていますが、当社のある「兵庫県 篠山市」が、令和元年5月にあわせて



「丹波篠山市」



に変わりました。






 そこで、ブログのタイトルも多少変更。




 丹波地域というのは、現在では兵庫県と京都府にまたがってしまいましたが、かなりひろいエリアです。


 南は摂津国、東は山城国、北は但馬国・丹後国、西は播磨国に接しています。





 

 そんなこんなで現在、「丹波」の名前がつく自治体は




◆ 丹波市(兵庫県)

◆ 丹波篠山市(兵庫県)

◆ 京丹波町(京都府) <旧丹波町>


があり、やや丹波の名残を残す


◆ 南丹市(京都府)


もあります。




 丹波地域の兵庫県側は、これですべて「丹波」の名前がついているのですが、京都府側はそのほかにも



◆ 舞鶴市

◆ 福知山市

◆ 綾部市

◆ 船井郡

◆ 亀岡市



なども丹波地域に含まれます。