2017年7月22日土曜日

トヨタL&Fさんの中古フォークリフトフェアへ行ってきました。 中古フォークリフトの選び方




 こんにちは



 いつもお世話になっているフォークリフトの専門店「トヨタL&F」さんで、中古フォークリフトの展示会をやっているとのことでお邪魔してきました。


 



 
 ご覧の通り中古フォークリフトがたくさんで、いろいろと勉強に。



 弊社も重量物を扱うので、フォークリフトは必需品なのですが、工場や商店、農家の方などでもフォークリフトを使う人は多いようです。




 ただし、昨今のことですから、昔のように新車が売れるわけではなく、ある程度お値打ちな中古を求める人も。





 というわけで長年フォークリフトを仕事で使っている弊社ならではの情報を!





■ 中古フォークリフトの相場は?


 フォークリフトは、持ち上げられる重さによって値段は大きく変わるのですが、一番の売れ筋といえば、やはり標準的な「1.5トン」タイプが主流。


 新車価格だと表示価格が140万円~ぐらいですが、中古は80万円前後から考えておくとよいと思います。



 一昔前は、未整備そのまんまお持ち帰りで50万円を切るような価格帯の中古フォークリフトも市場に出ていたのですが、「安全安心」を優先すると、どうしても販売前に徹底的な整備が必要になるため、昔のような激安価格帯の中古車は出物として出てこなくなっているそうです。



 そうすると、新車との比較になってしまいますが、新車は新車である程度の値引きもありえるので、



「中古フォークリフトと新車フォークリフトの価格帯は近寄ってきている」



と言えそうです。






■ どんな中古フォークリフトがお勧め?


 
 現行のフォークリフトは第8世代型番なのでたとえばガソリン車1.5トンであれば


 8FG15


のような記載になっています。(それにバリエーションや、オプションがつくと型番が変わる)


(現行第8世代・画像はトヨタL&Fさんのサイトからの引用です)





 ■ 第8世代の乗用型フォークリフトは、濃いオレンジ色が特徴。



 ■ 第7世代は、7FG15などの表記ですが、オレンジ色がやや薄いです。



 ■ 第6世代は、6FG15などの表記で、おしりがまるっこく、オレンジより赤に近い塗装です。



 ■ 第5世代は、5FG15などの表記で、塗装は濃いものから薄いものまでありますが、角張っています。


 ■ それ以前の世代は、老朽化が激しいので中古商品として出てくることはないと思いますが、どこかの古い倉庫に眠っていて「ただでくれる」場合はあるかもしれません(苦笑)


 第4世代より前は、「座るところが乗りにくい」のが特徴です。足がかりが削ってないので、穴に足をかけてイスに登らなくてはなりません。


 イス周りが「白い塗装」なのも特徴です。







 さて、おすすめ中古ですが、「使用年数、走行時間」は、もちろん販売店さんで確かめるとして、以下、個人的ランキングを。






<おすすめ中古第一位!!!>


 
 第5世代、角張っているトヨタエンジンフォークリフト!


 第5世代は整備がしやすく、使われている部材がしっかりしているので、年式が古くても「使い勝手がある」のが特徴。


 プロに言わせると「バブル期の仕様なので、造りがぜいたく」なのだそうです。鋼材の使用率が高く、プラ部品が少ないので重量は重いのですが、その分、持ちこたえる力も強いのがミソ。


 古いので価格的にも安いです。




 

<おすすめ中古第二位!!!>


 
 第7世代、現行よりひとつ前の薄オレンジなフォークリフト!


 全体のバランス、経年、機能と価格の釣合いなどが一番いい感じなのが第7世代です。近年では玉数も多く出ているので、比較も可能です。


 おなじトン数や車格の場合、現行第8世代より、重い荷物に持ちこたえる率が高いです。


 もちろん第5世代のほうが、定格よりも余力があるのですが、この第7世代も、第8世代より余力があります。






<おすすめ中古第三位!!!>


 現行第8世代、すべてにおいて最先端なフォークリフト!

 
 第5、第7をパスするなら、ここは完全に最新型を選びましょう。


 2004年までは、規制の関係で1.5トンまでのエンジンフォークリフトは1500cc以下の排気量だったのですが、規制がなくなったので、現行の1.5トン8FG15は、なんとエンジンが2240ccへと拡大しているのです。



 そのほか、安全装備も増えています。



 ただし、積荷重量に対する余力(1.5トン以上力がかかった場合に持ちこたえる力)は、



 第5世代よりはるかに力がなく、第7世代より持ちこたえない



 ので、旧車からの乗り換え時は注意です。



 これは設計思想の違いで、古い設計だと


「余力を多くして安全性を高くしよう」という姿勢だったのが


「早い段階で、無理なものはごめんなさいして無理をさせないようにしよう」と変化したからです。






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 ちなみに、第6世代は、すぐブレーキが「ふがふが」になるので、やめておいたほうがいいです。


 うちのまわりの第6世代車は、ぜーんぶブレーキや油圧まわりが「ふがふが」になってます。




 第4世代以前の車は、「骨董マニア」とか「車体がもはやおじいちゃん」の領域です。お金を出して買うものではなく、



 くれるというなら考える



レベルです(笑)





 というわけで、中古フォークリフト展示会が、次は但馬であるそうですよ!



2017年7月15日土曜日

【この瓦を探せ!】 モニエルに似たセメント瓦 アルプス瓦




 こんにちは




 おなじみの「この瓦を探せ!」のコーナーですが、よく言われるのは



 「モニエル探して!」



というひとこと。



 モニエル瓦というのは、山が2つあるセメント瓦屋根材なのですが、実は、セメント瓦がブームだった頃には



 「よく似た瓦がうじゃうじゃと山のように!発売されて」



いました。




 その中でも、ブランド品と、名も無く消えていった「モニエル風瓦」があったのですが、今日探して欲しいと依頼があったのは



 




 これ! 左の下が欠けているのがわかると思います。




 2つ山のセメント瓦なので、「モニエル」だと思ってしまうのは仕方ないのですが、実は形状が違います。




 現在弊社で在庫している「モニエルの互換品」は、





 ほら!山の位置が逆ですね。



 水が抜けていくチャネルの位置も当然逆です。



 この2つは、同時に並べることは、もちろんできません。(葺き上がりは似た感じです)




 なので、「モニエル瓦」と一口で言わず、かならず現物もしくは現物の写真が必要になるのです。




 ちなみに、今回探した瓦は、現行品で、アルプスさんのアルペン30という瓦になります。


㈱アルプス




 ちなみに、瓦やセメントの屋根材には、品名の後ろに30とか40という数字がつくことがありますが、これは




「一坪に、この瓦や屋根材が何枚並ぶか」



ということを意味しています。




 セメント瓦の平板タイプは、坪あたり30枚タイプが多いようです。



2017年7月13日木曜日

【屋根の疑問】 瓦の屋根と板金の屋根はどちらがいいの? 






 近年になって増えてきた「板金屋根仕上げ」の一般住宅ですが、





 「瓦の屋根と板金(金属)屋根のどちらがいいの?」




という素朴な質問を、これからマイホームを検討なさっている方からよく尋ねられます。




 どちらが良いか?



というと正直これは難しくて、それぞれの屋根材には



 良い面と悪い面



があるからです。



 というわけで、屋根専門の私たちからみたそれぞれの特徴をお伝えしたいと思います。








<瓦屋根・陶器瓦>


 良い面


■  断熱性能に優れている。なので、防火には昔から瓦。


■  塗装が不要。少しだけ変化はあるものの、同じ色が最後まで続く(~50年)


■  遮音性能が高く、雨音がほとんど気にならない。



 悪い面


■  価格が高めで、高級品扱い


■  重量が重く、壁の設計が強くなくてはならない


■  踏んだら割れることがある(ただし、その部分だけ差し替えられる)


■  屋根に角度(勾配)が必要。









<板金屋根・金属>



良い面


■  重量が軽いので、壁の設計なども含めて安価


■  比較的施工が早く、旧屋根材のカバー工事なども可能


■  角度のない屋根(緩勾配)に施工できる。




悪い面


■  定期的に塗装をする必要がある(10年~)


■  軽さゆえに、台風で飛ばされることがある(屋根ごとの場合も)


■  穴があいた場合はすべての面をやり直す必要がある。


■  断熱性能が低く、夏場に暑い。また雨音などの跳ね返りが気になる。








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 上記のように、瓦屋根と板金屋根では、特徴が大きく真逆のため、



「建て主の希望や用途にぴったりあった形で選ぶ」



のが良いと思います。







 たとえば、雪国の地方の場合は、屋根にかかる荷重を考え、また家の中の熱で雪が溶けやすいように「板金屋根」が選ばれることが多いです。



 あるいは、ローコスト住宅などの、「とにかく安い家がいい!」という場合は、柱や壁を細くして材料をコストカットできるために、金属屋根の軽さがメリットになるでしょう。




 逆に、日本建築や高級住宅などでは、その後の塗装などが不要で、夏の暑さにも強い瓦屋根が選ばれることが多いです。



 ハウスメーカーのカタログや説明をよく見てみると、標準仕様では「板金屋根やスレート屋根」、オプション仕様では「瓦屋根」の取り扱いになっているのは、そういう意味です。



 また、強風地域では「金属屋根が飛ぶ」という被害が多々出ていますし、寒冷地では「陶器瓦が凍結する」という被害が出る場合もあります。




 このあたりは、「住んでいる地域の特性」もしっかり考慮する必要があるでしょう。







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 新築ではなく、中古住宅や、今住んでいるおうちのリフォームでは、気をつけるべきポイントは、とてもシンプルです。






■ポイント1■  今屋根に乗っている屋根材と同じものを選ぶのが基本!!!



 瓦が乗っている場合は瓦、金属の場合は金属が基本の考え方。もともと、その重量で設計がなされているはずなので、


 金属→瓦 にすると屋根が重くなってしまい


 瓦→金属 にすると、夏が暑かったり雨音が気になったりする


ことになってしまいます。






■ポイント2■  スレート屋根の補修は、金属葺き替えか金属カバー工法で


 スレート屋根からスレート屋根へのそのままの葺き替えは、実はあまりおすすめしません。ご希望であればそれでもかまいませんが、石綿(アスベスト)問題以降、スレート屋根材からアスベストがなくなったことで強度が落ちていますので、



 新しい屋根材のほうが古い屋根材より強度がない



という事実があるからです。(古いカタログと比較すればわかるのですが、営業マンさんは今のカタログしか持っていないので、一般の方は知りません)



 なので、スレート屋根の葺き替えは、重量のことを考えると金属屋根での葺き替えか、カバーをお勧めします。






■ポイント3■  瓦屋根から重量を軽くしたい場合は、瓦の軽量工法がベスト!!




 古い家なので、もともとは瓦屋根なんだけれど、屋根を軽くしたら地震に強くなるのでは?と考える方も多いと思います。



 専門的には、耐震性能は壁量によって決定されるので、


「屋根を軽くしても壁に問題があれば、倒壊する」


という結論が出ています。


 なので、葺き替えの前に耐震診断を受けてください(^^;;;   (苦笑)



 しかし、そういう心配よりも、「どうせ葺き替えの時期なので、おなじ工事をするなら軽くなるものなの?」という質問ならば、お任せください。




 今の瓦屋根よりも、車1~2台分は軽くできる瓦もあります!




とご回答します。




 これには、いろいろなしくみが関係するのですが、屋根にのっている土を下ろして軽くできる場合や、瓦そのものを軽量に交換することもできます。



 詳しいことは、ルーフネクストまでお尋ねくだされば、できる限りご説明申し上げます。





 以上、瓦屋根と板金・金属屋根の比較でした!








2017年7月12日水曜日

ちょっとした瓦の差し替えなどに 「なんばん・なんばんしっくい」置いてます。




 屋根専門の屋根工事店さんはもとより、弊社には「工事業ではないけれど、屋根瓦や資材を分けて欲しい」という方がよくこられます。



 特に、今年の冬は雪がたくさん降ったので、瓦がズレたりしているおうちが多いようで、屋根やさんの修理件数も爆発的に増えています。


もう、夏ですが、まだこの間の冬の雪の後処理をやっているところが多いです)
















 こんな風に、雪のせいで棟が崩れることが多いのですが、さすがにここまでくると、




 専門の屋根屋さんにお任せしてください!


(素人では直せないです)








  ですが、1枚2枚のことなので、自分で瓦の差し替えをしたいとか、ちょっとだけのし瓦のあたりを直したい、という希望の方が




 今年は「なんばん」をお買い求めに来店されることが、

          当社比5倍!です(^^;;;







 当社では、馬場商店さんの「なんばんしっくい」の黒色と白色を、常時在庫で持っていますので、もしお近くの方でご入用の方があれば、ぜひお求めください。



※いちおう、常に切らさないように置いているつもりですが、たまに全部売れてしまうときがあるので、来店前にはお電話で在庫を確認していただければ嬉しいです。





 ルーフネクスト 079-595-1228






 もちろん、練っていない粉の「屋根しっくい(島田物産)」も在庫で持っています。20Kgタイプ。




 
 左官業や、他の建築系のお仕事をなさっている方で、「屋根もちょっと直して~!」ということになった場合なども多々ご来店いただいておりますので、いつでもご相談ください。




 

2017年7月10日月曜日

【この瓦を探せ!】 平板瓦なら、一部を見ればなんとなくわかる?!





 まいどおなじみの



「この瓦を探せ!」



シリーズです(^^



 ルーフネクストは屋根材の専門商社なので「この屋根材を探して!」とか「この瓦と同じものは?!」という依頼がたくさんやってきます。







 今回のミッションは、なんと、「袖瓦(ケラバ瓦)の写真だけで判定する」という難問だったのですが、無事見つけられました。






 この瓦、丸栄陶業㈱さんの平板瓦用の部材なのですが、




 丸栄陶業(三州)
 http://www.eishiro.co.jp/





 実はよく似た袖部分の瓦に2タイプあって簡単に言えば




「旧型と新型」




があるのです。どちらも形は良く似ています。




 実は「丸栄製品」であることは瞬時にわかったのですが



「新型か旧型か悩む~!!!!」



ということで、メーカーさんの目でも確認してもらって判別しました。




 そのメーカーの方も



「新型か旧型か悩む~!!!けど、たぶん、たぶん旧型かな!」



と判定なさって、結果大正解!!!




(メーカーでも悩む物件があるという奥深い世界です)






 というわけで、「この瓦が何かわからん~!」という方は、まずはルーフネクストまでお尋ねください。



 もはや判定歴13年目に突入しております(^^





重い屋根 と 軽い屋根 で耐震性能は大きく変わらない?! ~地震に強い家作りは「壁」がポイント!~




 熊本地震や鳥取地震などで、「家の耐震性」が再び注目を集めている昨今ですが、恐ろしいことに




 「重い屋根でも、軽い屋根でも、おうちの【ある部分】をおろそかにしていると地震で倒壊する!」




ということを知ってしまいました。





 弊社は、屋根の専門商社ですので、屋根材と住宅の関係については長年研究者のデータを頂いたり、実験結果などを知ったりすることができる立場にあるのですが、このたび最新の研究成果がわかり、




 驚愕!




しているところ。







 マイホームをお持ちのみなさんは、



「自分の家は古いので、屋根に瓦が乗っているので重くて心配だ」


とか


「うちの家は板金屋根で、屋根の重さは軽いから大丈夫だろう」


とか、



ざっくりと考えておられると思いますが、どうもそういうことではない!ようで。







 今回、国土技術政策総合研究所のwallstatという地震解析ソフトで、開発者の中川先生が分析したところ・・・・、



 木造住宅倒壊解析ソフトウエア wallstat http://www.nilim.go.jp/lab/idg/nakagawa/wallstat.html




 地震でおうちが倒壊するかどうかは、屋根の重さではなく




”壁の量と質”




であることがわかった!というのです。





 そう!ポイントは、屋根ではなくて  なんですね。






動画は「重い屋根と軽い屋根の耐震性能の違いについて」(シバオ瓦)




 
 動画はwallstatで分析したシュミレーションですが、元々壁量に問題がある住宅だと、



阪神大震災とおなじ地震波が来ると、壁に問題があるおうちだと





重い屋根の瓦屋根でも倒壊!


真ん中くらいのスレート屋根でも倒壊!!


軽い屋根の金属屋根でも倒壊!!!






というどうしようもない結果に(トホホ)。






 落ち込んでいる場合ではなく、屋根重量なんかにかまわず「自分の家の壁がどうなっているか」にさっそく目を向けたほうがいい!ということがわかったのでありました。





 逆に、


適切な耐震補強を施すもしくは、「耐震規準に合致して作られていれば」




 倒壊することはない、ということでもあります。




 よく震災で瓦のおうちが倒れているのは、屋根が重いからというより


「耐震規準に満たない古い家だから」


というのが真実のようです。








 というわけで、こうした事実をきちんと理解してほしい!と、各産地やメーカーさんたちもPRに励んでいる最中です。





 

 今後、マイホームを建てられる方は、とにかく壁の構造をしっかり意識してくださいね!!!



【おしらせ】 ルーフネクスト 夏季休業について






 


 いつもお世話になっております。


 下記のとおり、お盆休みをいただきますので、よろしくお願い申し上げます。

 




 【2017年の夏季休業について】



 休業日


  平成29年8月11日(金・祝)

  平成29年8月13日(日)~16日(金)



 8月12日(土)は通常営業・17日より通常営業いたします。


2017年7月1日土曜日

いすず 中古トラックフェア 7月6・7日! isuzu


こんにちは。


 弊社では屋根材を運搬するのに、ユニッククレーン付きや、ダンプサイズのトラックを使うのですが、トラックでお世話になっている「いすゞ自動車」さんから


「中古車フェアがあるので宣伝しておいてください!」


というお話がありましたので、宣伝しておきます(笑)





 去年もおしらせしましたが、isuzuさんの中古トラックフェアが再び開催されるそうです。


■  日時:平成29年7月6日(木)~7日(金)

■  午前10:00~午後4:00まで

■  場所:大阪市此花区北港白津1丁目11-57

■  いすゞ自動車近畿株式会社 中古車営業部 舞洲中古車
 


 詳細は

 https://www.isuzu-kinki.com/event/4551/  まで。