2016年12月28日水曜日

【おしらせ】 ルーフネクスト 年末年始の休業について



 【本年もご愛顧ありがとうございました】


 




 今年も残り少なくなりましたが、本年も弊社に格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございました。


 来年も、より一層みなさまのお力になれるよう頑張って参ります。


 今後ともよろしくお願い申し上げます。                       社員一同




 【年末年始の休業について】



 休業日


  平成28年12月30日(金)~平成29年1月6日(金)


 7日(土)より通常営業いたします。



2016年10月28日金曜日

石綿が入っていないスレート屋根が大変なことに! ~まるでミルフィーユな屋根の手当てをします~


 まずは衝撃的な、穴があいた屋根材の写真から!!


 先日からお客さんと綿密な打ち合わせをしている物件ですが、スレート屋根材が劣化してボロボロになっています。



 新築されてから十年程度の物件なのですが、屋根材に問題があって、既にボロボロ・・・。


 葺き替えをするということで、施工店さんと一緒に対策に乗り出している最中です。







  全体像はこんな感じ。


 すでに劣化が屋根全体に広がっていて、塗装などできない状態です。


 特に、屋根材のはじっこの部分が、ミルフィーユやパイ生地のように層になってはがれていることがわかります。






 これが拡大ミルフィーユ!!!




 住んでおられる方からすれば、気が気でないところだと思います。ご安心ください。もうすぐ新しい屋根材に変わりますので・・・。




~~~~~~~~~



 さて、ルーフネクストは屋根の専門家なので、「どうしてこんなことになってしまったのか」をきちんとお話したいと思います。


 それは




<1> スレート屋根材を使っている




という状況と




<2> 石綿が入らなくなったので




という2つの事情で、こうなってしまったわけですね。



 スレート屋根材というのは、本物と偽物?があります!!!




 本物は、天然スレート(玄昌石)というなのですが、人工のスレートは、


 セメント


で出来ています。


 なんと明治時代に発明されたこのスレートは、天然スレートに似せて、



「セメントと石綿(アスベスト)などの繊維質を均一に伸ばして整形」


したもので、人工スレート・石綿スレートなどと呼ばれました。



 これが、日本の住宅にはたくさん採用されているのですが、



 つい最近の2005年に、アスベスト問題が発覚


して2006年に石綿法により、使用ができなくなったわけです。



 なので、石綿スレート屋根材からは、石綿・アスベストが入らない製法に切り替わったのです。




 さて、石綿が使えないので、繊維質を補わなければセメントは単純にパキパキ割れてしまうのですが、



 各社は主に、紙の繊維



を採用しているようです。



 いわば、紙スレート屋根材と呼べるものなのですが、印象が悪く弱そうで湿気そうなので、メーカは絶対にそんな名前では呼びません(苦笑)





~~~~~~~~~~ 


 さて、ここで大事なことを言っておきますね。


 石綿は肺ガンなどを引き起こすので、 人体に悪い影響があるとして使わなくなったのですが、もともとは鉱物(石)の繊維なので



 めちゃくちゃ強かった



のです。そのため、セメントを薄く整形しても、持ちこたえていました。



 ところが、石綿を中に入れなくなったので、ヘロヘロの繊維しか使えないため、




 すべてのセメント系屋根材の強度は、めちゃくちゃ落ちた



のです。これ大事。



 



  ↑これはA社の製品で、セメント同士の結合がうまくいかず剥がれが起きていますが、B社の製品でも折り曲げ強度の低下などが起きています。



 簡単にまとめれば、



 すべてのセメント系屋根材は、石綿が抜けてから製品強度は悪くなった



ということです。




 でも、現在でもたくさんの屋根に「スレート系・セメント系屋根材」が乗っています。



 なぜなら、その答えは・・・



 賢明なみなさんなら、もうお分かりですね!



 ・・・そう!



 安いから!!!!



 陶器瓦なんかよりはるかに安いから!!!!



です(^^





 なので、2000年以前の築20年を超えた石綿スレート屋根のおうちは、意外と持ちこたえるので塗装ができますが、



 石綿がなくなってからのスレート屋根のおうちは、ごにょごにょごにょ。。。



になってます。



 ぜひ、信頼できる業者の方に、相談してくださいね!きちんとその辺のことを教えてくださると思いますよ!




 



2016年10月18日火曜日

【丹波篠山】 おいしい黒大豆枝豆の選び方教えます! ~篠山在住だから知っている枝豆選びのツボ~


 今年も、丹波篠山では「黒大豆の枝豆」の季節がやってきました!



 私たちの会社がある兵庫県の篠山市は、近年「枝豆」がとても評判で、近郊はもとより県内外の各地から


「枝豆を求める車の行列」


ができるほどなのですが、 例年10月5日に枝豆の販売が解禁されてから、2・3週間しか入手できないので、各農家さんの販売所は大変な騒ぎになっています。



 ネット通販だと、1~2㎏で数千円しているこの黒大豆の枝豆ですが、現地の販売所(畑の一角にテントを張っただけの農家さんの直売所)では、


 概ね、1キロ700~1200円くらい


の値段設定になっています。



 では、どうしてそんなに価格に違いがあるのかというと



美味しい産地(村)の黒豆と、そこから離れた地域の黒豆では価値が違う



からなんですね。



 外から見ると、「丹波ささやまの黒豆」ということで同じに見えるかもしれませんが、篠山市内では、



 どの村で採れた枝豆かで、明確な味覚と値段の差がある



ということは当然のことのように知られています。




 というわけで、丹波篠山の黒大豆枝豆を「どこの産地を選べば美味しいのか」についてレクチャーしましょう!



 実はルーフネクストは瓦と屋根材の卸し商社なのですが、



 顧客の瓦屋さんで、兼業農家で「黒大豆を生産している」プロの方がおられる



ので、その方がすべて黒枝豆のチョイスの仕方を教えてくださる!というわけ。




~~~~~~~~~~




 【人気No.1】 篠山市川北地区


  「かわぎた」と言えば、近年篠山市内では知らぬもののいない黒大豆No1の原産地です。当然、価格も最高クラスですが、その値段を裏切らない


「今までに食べたことのない、なんじゃこりゃああ!な枝豆の味」


をお約束します。


 川北地区の枝豆は、普通のスーパーなどには出回らないので、現地で購入する必要があります。


 その味は濃厚にして、大豆本来の甘みと香りがふんだんに溢れてくる究極で至高の悦楽!


 ただ、濃厚すぎて「これはまさしく土そのものの味がする!」とドン引く人もおられます。






 【人気No.2】 篠山市日置地区


  丹波の黒大豆には、2つの原産地があるとされ、ひとつが先の「川北」ですが「日置」地区でも(厳密には品種が違う)「波部黒(はべぐろ)」という黒豆が生産されていました。


 波部という名称は、江戸時代の豪農・庄屋である「波部氏」に由来します。



 実は現在の「丹波黒豆・黒大豆」は江戸時代から現在にかけて「川北系」と「波部系」の黒大豆が統合されながら品種改良されているので、どちらのDNAも受け継いでいるというわけです。


  現在の丹波黒枝豆は、どちらも統合されてしまっているので、品種がかけ離れているわけではありませんが、産地による味わいの違いは現在でもはっきりわかります。


 波部黒の味わいは、川北産のものよりスマートです。「これでもか!」という濃厚さの川北黒大豆よりも、本来の黒大豆らしい味わいが芳醇なので、波部黒のほうが好き!という人も多いです。






 【買いやすさNo.1】 国道372号線沿い東西ルート

  
  実は、川北黒大豆も、波部黒も、地元の人たちの「予約」で埋まってしまうことが多々あるため、思い立って篠山に来てくださっても「本日売り切れ」になっている場合がよくあります。


 そこで、おすすめなのは、篠山を東西に走る国道372号線沿いに、枝豆の販売所が数多くその季節だけ登場するので、ちょっと車を脇に止めてお買い求めになるのがよいかと思います。



丹波篠山黒枝豆販売店マップ
http://tourism.sasayama.jp/kuro-edamame/



 リンクは、市の公式の販売所一覧なのですが、372沿いにたくさんの生産者さんがおられることがわかると思います。


 篠山城周辺のポイントは観光客向けの土産屋店舗が多いので、生産者さんから直接買うには、




 日置周辺の372沿い



がお勧め!ということになります。



 残り期間は2週間切っていますので、ぜひおためしあれ!




 

2016年10月3日月曜日

【廃盤?】 セキスイかわらUの補修方法、あります!



 こんにちは。


 2007年に廃盤になってしまった「セキスイかわらU」で葺かれている屋根の補修の問い合わせが増えているので、対応策をちらりとお知らせ。


 かわらUにはアスベストが含まれている製品が多かったので、全面葺き替えにはコストがかかったり、悩まれている方も多いと思いますが・・・。





☆セキスイさんが発表している、アスベスト含有についての判断資料
http://www.sekisui.co.jp/contact/notice/1175446_1969.html





 なんと!かぶせるだけでOKな補修製品が出ていますので、ご紹介します。



 これは『ファイバージャケット』といって、FRP製の補修部材なのですが、現在あるかわらUにかぶせて施工するタイプの


カバー工法


に当たる製品です。


 波型のサイズがかわらUに合わせてあるため、そのまま載せるだけでもとの形になじむという素晴らしい製品。



 


 角度を変えるとこんな感じです。




 さすがに弊社では常時在庫はしておりません。取り寄せになりますが、かわらUの屋根が傷んできて困っている場合には、検討していただければ、と思います。



 今月もさっそく見積もりや相談が入っていますので、今後徐々にかわらUのメンテナンス希望が増えていくと予想されますね。



 弊社は屋根材卸し業ですので、屋根工事業者の方も、一般施主の方も、遠慮なくお問い合わせくださいませ!




 兵庫県篠山市波賀野21 ルーフネクスト㈱ TEL 079-595-1228 担当 大塚まで 

2016年9月17日土曜日

【この瓦を探せ!】 2回目も塀瓦 (カサヘイ) 古い塀瓦を探しました!

 こんにちは。


 屋根材の卸し業をしているものですから、「この瓦を探して!」とか「こんな屋根材を見つけて!」という依頼がよくあります。

 そこで、【この瓦を探せ!】シリーズとして、いろんなマニアックな瓦や屋根材を見つけ出した記録を残しておこうと思います。


 というのも、瓦に限らずどんな製品も「工業製品」なものですから、時代や年数が過ぎると廃盤になってしまったり、作っていた会社が廃業してしまったりすることがあります。


 でも、瓦や屋根材の一部が傷んだりして交換したい!ということがあるので、できるだけ元の製品を探したいのが世の常ですよね。


 そういう時に我々、いろんなメーカーとお付き合いのある業者がいろんなツテを辿ったり、古い資料を引っ張り出したりしながら、製品を探すことになるわけです。






 というわけで、第二回も前回とおなじく「塀瓦(へいがわら)」を探しました(^^


 前回も、古い塀瓦でしたが、今回もまた古ーい瓦。


 こんな瓦です。










 依頼があったのは、塀瓦(へいがわら)といって、おうちの塀の上に、直接雨がかからないようにフタをする部材でした。


 何かが当たって、角のところが割れてしまったので、同じものをご希望とのことでした。






 塀瓦は、いくつか産地があるのですが、



 カサヘイ(ヤマ清瓦工業)
http://www.yamakiyo.co.jp/


が、現在ではトップメーカーさんです。




 ヤマ清さんが手がけると、塀は↑こんな感じになります(出典:ヤマ清瓦工業)



 




 さて、ところが、依頼のあった瓦は、同じ形のものが現在のヤマ清さんのカタログにも載っていないし、あまりみかけたことがありませんでした。




ところが、ヤマ清瓦工業さんに尋ねると、即答でした!



”廃盤になってますが、対応可能ですよ!”


とのこと。




 



 どん!!









 というわけで、「B1」型の塀瓦!無事に発見!!



 ちなみに現行品は、すこしサイズの違うB3型になっています。



 瓦のプロとして、どんな瓦も探しますよ~!!

2016年9月5日月曜日

【廃盤?】無くなったモニエル瓦の代替品 モニエル瓦あります!

 こんにちは


 今でもたくさんの屋根にのっているモニエル社製のコンクリート瓦ですが、モニエル社さんが2010年に日本を撤退してから、いよいよ


 残っていたモニエル瓦


が日本中から無くなってしまいました。



 私の住んでいるニュータウンにもモニエル瓦が使われているお家がたくさんあり、屋根の塗装時などに



割れている



ことが発見されたりするのですが、これまでは補修のしようがなくコーキングで埋めるのみのような一時しのぎの対策が取られていたようです。



 ところが!!!





 じゃじゃーん!



 なんとこのたびルーフネクストでは、このモニエル瓦の代替品を常時在庫するようになりました!



 桟瓦のみで、かつ色も単色のため現状に合わせて塗装が必要だったりしますが、割れたモニエル瓦の交換ができるようになりました!



 センチュリオンとホームステッドのそれぞれ寸法が同一の補修瓦(桟瓦のみ)


をご用意しておりますので、ご入用の場合はまずお問い合わせください。




<注意事項>


 ふだんお使いの陶器瓦の相場等に対して「ものすごく高い」です。そのため多くの箇所を葺き替える用途には適しません。数枚程度の交換用にお使いください。


 モニエル社・ラファージュ社が扱っていた「本来のモニエル瓦」に対して、製法も強度も異なる製品ですので、ご了承ください。


 大量に必要の場合でも、値段が下がらず、かつ運賃も高価(パレット輸送のみ、100枚程度単位)です。

 ※宅配不可、割れてしまいます。



 数多く必要の場合は、部分もしくは前面別の屋根材で葺き替えたほうがよい場合もありますので、ご相談ください。



問い合わせ  ルーフネクスト(株) 079-595-1228  担当 大塚まで




2016年6月23日木曜日

いすずトラックの中古車フェアが開催されます! エルフもいっぱい!

(ルーフネクストの瓦運び用ユニック車。これであなたのおうちまで屋根材を運びます)





 こんにちは。


 弊社では屋根材を運搬するのに、ユニッククレーン付きや、ダンプサイズのトラックを使うのですが、トラックでお世話になっている「いすゞ自動車」さんから


「中古車フェアがあるので宣伝しておいてください!」


というお話がありましたので、宣伝しておきます(笑)







日時  2016年7月5日・6日

場所  大阪市此花区北港白津1-11-57

     いすゞ自動車近畿㈱ 中古車営業部 舞州中古車


詳細は いすゞ自動車近畿さんのサイトまで。
http://www.isuzu-kinki.com/topics/topics.do;jsessionid=6626CA35103A656FAD189F7BE6A85DFF?dealerCode=KNK&newsId=258




 まだ、展示車のランナップが増加中らしいですが、4tや2tタイプの平ボディトラックやダンプなど、多数登場だそうです!


 



 一昔前のトラックとは違い、昨今の小型~中型トラックはターボ搭載でなかなかパワーがあります。


 特に、重い荷物を積んで山道を走ったりすると



 死にそうなくらい遅~~く


なってしまうのですが、今のトラックはパワフルです。


 買い替えをご検討の方はぜひ。





 ちなみに、ルーフネクストは、取引先のみなさんと仲がよいので、本業とちょっとくらいズレていても、ちゃんと宣伝しますので、よろしく。

2016年6月22日水曜日

【この瓦を探せ!】 謎の塀瓦を探しました。

 こんにちは。


 屋根材の卸し業をしているものですから、「この瓦を探して!」とか「こんな屋根材を見つけて!」という依頼がよくあります。

 そこで、【この瓦を探せ!】シリーズとして、いろんなマニアックな瓦や屋根材を見つけ出した記録を残しておこうと思います。


 というのも、瓦に限らずどんな製品も「工業製品」なものですから、時代や年数が過ぎると廃盤になってしまったり、作っていた会社が廃業してしまったりすることがあります。


 でも、瓦や屋根材の一部が傷んだりして交換したい!ということがあるので、できるだけ元の製品を探したいのが世の常ですよね。


 そういう時に我々、いろんなメーカーとお付き合いのある業者がいろんなツテを辿ったり、古い資料を引っ張り出したりしながら、製品を探すことになるわけです。




 というわけで、第一回は、こんな瓦を探しました。









 今回依頼があったのは、塀瓦(へいがわら)といって、おうちの塀の上に、直接雨がかからないようにフタをする部材でした。




 塀瓦は、いくつか産地があるのですが、



 カサヘイ(ヤマ清瓦工業)
http://www.yamakiyo.co.jp/


が、現在ではトップメーカーさんです。




 ヤマ清さんが手がけると、塀は↑こんな感じになります(出典:ヤマ清瓦工業)



 うーん。おしゃれでカッコいい!。



 たしかに、こんな和風の洒落たおうちは減ってきましたが、シンプルかつ高級感もあって、悪くありません。(お金さえあれば笑)




 さて、ところが、依頼のあった瓦は、同じ形のものが現在のヤマ清さんのカタログにも載っていないし、あまりみかけたことがありませんでした。




 そこで、依頼者の方にも「もしかしたら廃盤かもしれません」とお断りをした上で、探しまくった次第。



 四国にマルト塀瓦さんというメーカーもあったのですが、こちらも廃業。


 淡路には株式会社ミハラさんというメーカーさんがあり、こちらは現役なのですが形が違う!




 株式会社 ミハラ
  http://www.ibusiyaki.com/product/index.php

(こちらはミハラさんの塀瓦   出典:㈱ミハラ)




 というわけで、いろいろ調べたところ、灯台下暗しで、なんと!




 カサヘイ  ヤマ清瓦工業さんにある!というじゃあーりませんか?!



 どん!!






 なんと、ヤマ清さんにあると言うのです。


 
 なんでも詳しい話を聞くと、本来は別のメーカーの製品だったそうですが、そのメーカーが廃業の折に金型などを引き受けたそうです。



 というわけで、「木曽笠木」型の塀瓦!無事に発見!!



2016年6月18日土曜日

瓦のロケットストーブを作ってみました。 ~簡単!ハイパワーな廃瓦キッチンストーブ~





 こんにちは。


 ふだん、ルーフネクストでは屋根瓦(陶器でできた瓦)を主に扱っているのですが、



 瓦のロケットストーブ(瓦のキッチンストーブ)



というものの性能がとても高いらしい!と聞いてさっそく作ってみることにしました。



 瓦のストーブといっても、わざわざ新品の瓦を改造して何かを作るというものではなく、


「古瓦や廃瓦を利用して、かまどのように煮炊きができるキッチンストーブをつくろう!」


という試みです。



 この瓦製ストーブは、いろいろなところで注目されているので、ぜひとも試してみたかったのです。




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  この瓦のロケットストーブ(もしくはキッチンストーブ)の考案者は、島根の岡野さんという方らしいです。


 島根県は「石州瓦」といって、瓦の産地で、弊社も実は、島根の瓦メーカーの直代理店からスタートしている経緯があるので、石州瓦にはなじみがあります。



 これまで、


 焚き火小屋の備忘録さんのサイト
 http://nature21.exblog.jp/14417211/
 


 や、


 山の子さんのサイト
 http://tharuno2.exblog.jp/tags/%E7%93%A6%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%96/
 


で作り方が公開されているので、その原型を基にした瓦ストーブが各地で作られてきた実績があります。



 そのほか、上記から派生して、


 OLIVEさんのサイト
https://sites.google.com/site/olivesoce/dan-wo-toru/haizai-no-kawara-sutobu


などでも作り方が示されています。




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 この廃瓦のストーブは、災害などでいろいろなライフラインが使えないときに、「廃瓦あるいは被災瓦と土ぐらいで実用に耐えるかまどができる」ということで、サバイバル用途でも役に立つと考えられています。



 というわけで、今回はとある公共施設さんと協力して、「果たして瓦のロケットストーブはできるのか?」という実験をしてみたわけで。




  今回、弊社が瓦卸し業ということもあり、すべてのパーツを瓦でそろえてみました!


 オリジナルでは、


①「ブロックなどで土台を作る」

とか

②「後ろ半分の台を、レンガや土で作る」

といった工程があるのですが、



 土台にフラットな平板瓦、レンガ部に半割りののし瓦


を使うことで、すべて瓦の乾式工法で作ることに成功しました(笑)







 最初だったので、かなり荒くたい積み方になりましたが、機能的にはまったく問題なし!!!


 あっという間にお鍋の水が沸騰するというすばらしい構造です。




 今回は、試験運用だったので、すきまだらけの積み方でしたが、農家のお庭に常設する場合などは、粘土でスキマを埋めたほうがいいかもしれません。


 しかし、最初こそすきまから煙が出ますが、完全燃焼をはじめると煙もでなくなるので、荒くたい造りでもOKだと思います。







 まっすぐに立ち上る炎が、ロケットストーブの名称にふさわしく、



 熱による上昇気流に乗って、炎が完全燃焼に近い状態で燃えて



ゆく所以です。




 さすがは瓦の断熱性能で、中心部以外の瓦に触れても


 全然熱くない!!


のがすごいところ。







 燃料は少量のたきぎでしたが、いい具合に燃えてるでしょ?



==========



 さて、この瓦のロケットストーブですが、古瓦がそこらへんにあればいいですが、実際には



「瓦が入手できない!」


という方のためにご相談に乗ろうと思います。




■ 平板瓦(ベース) 9枚

■ 和型桟瓦(本体)50枚

■ ブロック代わりのし瓦15枚


が、最小構成だと思います。


 本体や「のし」をもう少し増やすと、パワーのあるストーブができますが、べーシックな炉だと、上記枚数だけで作れることがわかりました。


 費用は、新品瓦だと定価ベースで


■ 定価500円の平板瓦×9=4500円

■ 定価420円の和型桟瓦×50=21000円

■ 定価440円ののし瓦×15=6600円


なので、合計32100円ということになります。




 長く使いたい方には「焼成温度が高くて、耐久性の高い瓦」や、「釉薬成分が熱で溶け出さない瓦」など安全性についても気になることが多いと思いますので、そのあたりもアドバイスできるかな、と思います。


お問い合わせは ルーフネクストまで。 roofnext@gmail.com





2016年6月15日水曜日

兵庫県篠山市 屋根と屋根材の専門家 ルーフネクストです

こんにちは!

 昭和56年創業、兵庫県の中南部で屋根と屋根材・資材の専門業者としてご愛顧いただいておりますルーフネクストです。


 この度、屋根にまつわるあんなことやこんなことをつぶやいたり、ご紹介するブログを立ち上げましたので、よろしくお願い申し上げます。








屋根のことならなんでもご相談ください。

ルーフネクスト株式会社 兵庫県篠山市波賀野21

TEL 079-595-1228
FAX 079-595-0881

roofnext@gmail.com