こんにちは。
わたしたち屋根業界に関わる者にとっては、台風や地震などの「災害」で
瓦が落ちたり・飛んだりする
ことは、いろんな意味で悩みのタネでもあります。
というのも、土を焼いてできている「陶器瓦」というのは、ほんとうに良くできていて、屋根材としてはたくさんのメリットがあるのですが、どうも災害で瓦が落ちて破損している映像や写真ばかりが目につくので、
マイナスイメージ
を持たれてしまうことに、困っているわけです。
昔ながらの人や、瓦に詳しい高齢者の人にとっては
「瓦なんて飛ぶもんやろ」
という印象もあると思いますが、 それは片方では
「まさにその通り!」
でもあるし
「いいえ、ぜんぜん違います!」
でもあります。
このサンドウィッチマンさんの漫才のような
「ちょっと何言ってるかわからない」
状態が、まさに瓦業界の悩みなんですね。
このお話、簡単に説明すると
「江戸時代からつづく工法では、瓦は土で貼り付けているだけだから飛ぶ・落ちる」
ということなんです。
でも、
「現代工法では、瓦は釘やビス、銅線などで緊結されているし、瓦同士が連結するので飛ばない、落ちない」
ということでもあるのです。
ですから、今みなさんが住んでいたり、近くにあったりする瓦屋根のおうちが、
「どの年代に、どの工法で屋根が葺かれているか」
によって、飛ぶ場合もあるし、飛ばない場合もあるのですね。ああ、ややこしい!!
今回、国土交通省さんが主導して、そのあたりのややこしい部分を「統一しよう!」ということになりました。
↑の説明がとってもわかりやすいので、ぜひご覧ください。(国交省・国総研)
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